女性の腰痛

jyosei腰の構造は男も女もさほど違いはありませんが、女性の方が腰痛を経験する機会が多いと思います。

生理や婦人病にともなう腰痛や妊娠中、出産後の腰痛、更年期に起こる腰痛、骨粗しょう症による腰痛など人生のあらゆる場面と腰痛は深いかかわりがありますね。

若い女性に多い慢性腰痛

スタイルを気にするあまり無理なダイエットをしてしまうと筋肉までも落ちてしまいます。すると腰を支える腹筋や背筋までも弱ってしまうので慢性腰痛の原因に。

またバッグをいつも同じ方向に持つことや脚を組んで座ることで体がゆがみます。ハイヒールをはくことも重心が変化するので腰に負担がかかります。さらに便秘も腰痛の原因になることもあると聞いたので、若い女性にとって腰痛は身近な存在でしょう。

まずは筋力アップをしましょう。そのためにはバランスの良い食事と運動が大切です。私たちの体は食べたものからできているわけですから、コンビニのお弁当やファストフードだけで済ませてしまう食生活をあらためてくださいね。そして積極的な運動も日常に取り入れましょう。

今は若さがあるのでなんとでもなってしまいますが、不健康な生活を続けていると、いずれ自分の体に返ってきてしまいますよ

生理や婦人病にともなう腰痛

生理前や生理中に腰が痛くなったことありませんか。

生理時は骨盤を広げるために関節をゆるめるためのホルモンがでます。もともと骨盤がゆがんでいるとうまく広がらずに腰に負担がかかります。そしてこのホルモンは筋肉にも影響を及ぼし腰痛の原因になります。

また子宮に血液が集まるのでその他の場所の血流はとどこおりがちになること、子宮に血液が集中して重くなることも腰痛を引き起こす原因になります。

生理時の腰痛をやわらげるにはどうしたら良い?

hot☆温める
バスタブにつかったり、カイロを貼ったりして外側から温めるのも良いですし、ショウガや唐辛子など体を温める食材を食べて体の中から温めるのも◎。

☆コルセット
コルセットや骨盤ベルトで骨盤を整え固定すると楽になります。生理中も着用してもいいのかな?と不安に思う人もいますが、あまり強く締めすぎなければ大丈夫です。骨盤がゆがんでいなければ血液やリンパの流れも良くなるので腰痛も緩和されるはずです。

☆ツボ刺激
生理痛や腰痛に効くとされるツボを刺激しましょう。生理中はあまり強い刺激を与えないほうがよいので、さすったり温めたりするくらいで十分です。

三陰交(さんいんこう):脚の内くるぶしから指4本上。
気海(きかい):おへそから指2本下。
関元(かんげん):おへそから指4本下。

☆適度な運動
痛いからと動かないでいるとますます血流が悪くなって老廃物がたまりやすくなりますし、発痛物質が分泌されます。デスクワークだったりしんどくて動けない場合でも座ったままでOKなので脚を動かしましょう。

☆体を冷やさない
カフェインの摂り過ぎや白砂糖の摂り過ぎは体を冷やしてしまうのでなるべく控えるようにしましょう。腹巻きを使用したり(腹巻きも今は本当におしゃれで可愛らしいものが市販されていますね)、漢方を飲んでもよいですね。

注意しなければならないのは単なる生理痛だと思っていたら、実は婦人科系の病気が隠れているケース。生理前に痛みがあまりにひどい場合は子宮内膜症や子宮腺筋症が原因のことも。動けなくなるような強い痛みがある、鎮痛剤も効かないのであれば早めに婦人科に行ってください。

子宮内膜症とは子宮の内側にある膜が卵管や卵巣などほかの場所にできてしまうこと。横になって安静にしていてもずっと強い痛みがあるのであれば子宮内膜症を疑ったほうが良いかもしれません。

子宮腺筋症とは子宮内膜が子宮の筋肉層に入り込んでしまうこと。原因ははっきりわかっていないようですが、免疫力の低下や冷え、ストレス、女性ホルモンの影響が関係あるのではと言われています。生理時に激しい痛みが下腹部と腰にあらわれ、経血の量も増えたのだとしたらこの病気を疑いましょう。

どちらの病気でも早期発見、早期治療が大切です。腰痛以外にも不正出血や排便時の痛み、性交痛などがあるときは早めに婦人科を受診しましょう。婦人科ってちょっと行くのに抵抗がありますし、診察を受けるのも恥ずかしいですよね。男の先生だったらなおさらです。でもこれらの病気を放っておくと不妊や流産にもなりかねないので、なるべく早く病院を受診しましょう。

 

骨盤のゆがみと生理痛

生理時は腰痛だけでなく時には激しい腹痛も引き起こしますよね。これも骨盤のゆがみが原因かもしれません。

生理痛で下腹部が痛くなる経験は誰しも多かれ少なかれあると思うのですが、中には激痛で毎月苦しんでいる人もいます。

激痛の原因は?

骨盤の内部は靭帯がたくさん張り巡らされていて、その中に子宮があります。靭帯の端は骨をおおう骨膜にくっついています。生理中に子宮がキュッと収縮すると靭帯が引っ張られ、結果、靭帯とくっついている骨膜も引っ張られます。骨膜は痛みにとっても敏感。骨盤がゆがんでいると、子宮がねじれる形になって、それがけいれんのような痛みを引き起こすのだそう。

この痛み、人によっては失神してしまうほど!トイレで気を失ったりしてしまう人もいるのでこわいですよね。脂汗がダラダラ出たり、吐き気がしたり、七転八倒している姿を見て思わず家族が救急車をよんでしまったり・・・とかなり深刻な状況の人も少なくありません。

でも大抵の人は痛くてもひたすらがまんしたり、市販の痛み止めを飲んだりして対処していると思います。そして、この辛さは男の人にはなかなかわかってもらえないのでよけいしんどいのかもしれません。

毎月、激痛で苦しんでいると、旦那さんに「また始まったよ、大げさなんじゃないの?」とあからさまに嫌な顔をされるという女性も。痛みに耐えながら横になっていると「いつまでもゴロゴロしてるな!また怠けてるんだろ」なんて怒られたなんて方もいますよね。

会社でも男性の上司から冷たい目で見られたり・・・。男の人にこの痛みをわかってくれと言っても難しいのはわかっていますが、もう少し理解が欲しいところですね。

尋常ではない痛みは子宮筋腫や子宮内膜症、チョコレート嚢胞の可能性もあります。まずは婦人科を受診してください。もし異常がなければ「子宮の収縮が人よりも強いから」と言われて漢方やピルを服用するように提案されるかもしれません。でも骨盤のゆがみが原因のこともあります。骨盤のメンテをしてみましょう。ひどい生理痛が改善されるかもしれません。

骨盤メンテの仕方

骨盤まわりの筋肉や子宮をゆるめることで痛みや重苦しさを改善します。

まず直径8センチくらいの丸いボールを2つ用意します。柔らかいものがベスト。100円ショップでも売られています。鼠径部(ビートたけしさんのギャグ、コマネチの部分、脚の付け根ですね)にボールをあてて、そのままうつ伏せに。10分ほど横になっていましょう。

妊娠中、出産後の腰痛

ninpu妊娠すると骨盤を広げるためにホルモンが分泌されます。ただ緩んだ骨盤を支えるためには背筋や腹筋など腰回りの筋肉が必要です。日頃から鍛えてあって十分な筋力があればいいのですが、そうでなければどうしても腰に負担がかかってしまいます。

出産が近づくにつれ、お腹も重たくなってせり出てきます。そして腰が大きく反る形に。腰にとっては本当につらい状況が続くわけです。なので妊娠中の体重コントロールは腰痛予防のためにもしっかりしたほうが良いと思います。

妊娠後期にもなると寝るのも大変になってきますよね。お腹が大きいと仰向けにもなれませんし。腰が沈んでしまうような柔らかい布団ですとますます腰に負担がかかってしまうので、体を十分に支えることができる布団を選びましょう。>>>腰へ負担をかけない布団

また心理的なものも関係してきます。やはり出産には不安がつきもの。とくに始めての妊娠の場合はわからないことだらけで不安やストレスもいっぱいですよね。その気持ちが痛みを倍増してしまいます。

そしてやっと出産が終わって、腰痛から開放されると思ったのに産後も引き続き腰痛に悩まされているママ達多いですよね。妊娠前に比べて体重がグッと増えたこともそうですし、育児で腰に負担がかかる動作をいつもしていることが原因です。前かがみでおむつ替えをしたり、赤ちゃんを抱き上げたりなどどうしても腰に疲労感がたまってしまいますよね。

妊娠中は腹筋や背筋を鍛えるような激しい運動はしないと思うのでそれらの筋肉が衰えてしまうのも原因です。

また出産時には赤ちゃんが通るために骨盤が大きく開きます。でもきちんと戻らないとゆがんだままに。骨盤がゆがむと血行が悪くなって代謝も落ちます。だから出産後は下半身太りになったり、便秘や腰痛に悩まされることになるんです。元の位置に戻すには骨盤ベルトや体操、ヨガ、整体師などによる骨盤矯正などがあります。

妊娠中や出産後の腰痛をやわらげるには?

☆骨盤ベルト

「トコちゃんベルト」が有名。骨盤を固定してくれるので腰が楽に感じます。

☆運動

血行を良くするためとなるべく筋力を維持するためにも適度な運動は必要です。マタニティヨガやストレッチ、ウォーキングなどできることから始めましょう。運動することで気分のリフレッシュにもなりますね。運動を通じて仲間ができるかもしれません。不安な気持ちを共有することで出産への恐れなどもきっと消えるはず。運動はあらゆる面でとても有効です。

☆温める

血行を良くするためにも体を温めましょう。バスタブにゆっくり浸かりましょう。やはりシャワーだけでは体の内部から温めることは難しいですよね。

☆抱っこひも

最近の抱っこひもは進化していて、腰や肩への負担がグッと減っています。高価だからあきらめよう、上の子の時に使っていたものがあるから古いけど使おう、と思って購入をためらうママもいると思いますが、ぜひ一度試してもらいたいです。最近、私のいとこの赤ちゃんを抱っこひも(大人気抱っこひもエルゴでした)で抱いて散歩する機会があったのですが、上半身全部で支える感覚なので、腰や肩が痛くなる、辛くなるということは全くありませんでした。私の娘時代にもこんな抱っこひもがあったらな~と本当に思いましたよ。

妊娠中、腰が痛い時に湿布に頼りたくなるときもあるでしょうが、妊娠中の湿布はNGです。とくにインドメタシンやジクロフェナクなどの強い消炎鎮痛剤が使用されているものには注意が必要です。皮膚からでも薬の成分は吸収され、全身へとまわります。妊婦さんの湿布使用で胎児が死んでしまったケースもあるそうなので、気軽に貼れる湿布ですが気をつけてくださいね。

更年期時の腰痛

kounenki更年期とは50歳前後になって閉経する頃のことです。卵巣などの役割が終わって女性ホルモンの分泌量が徐々に減っていきます。女性ホルモンが減ると骨や軟骨の老化も進み、背筋や腹筋も衰えてきます。骨盤のゆがみもでてきやすくなります。またホルモンバランスが変わってくるのでそれに伴って、さまざまな症状が出てきます。

例えば頭痛や不眠、イライラ、めまい、ほてり、動悸、手足の冷え、腰痛、月経異常などなど。また自律神経のバランスが乱れ血行が悪くなります。このような症状は断続的に10年くらい続きます。

40代なかばくらいからだんだん症状が出てきますが、最近では早い人では20代でも症状がでる人も。若年性更年期障害と呼ばれていますが、ストレスや無理なダイエットなどが原因ではと言われています。

女性ホルモンであるエストロゲンが減少することによって骨密度も低下します。そして血流が悪くなることでカルシウムの吸収も低下するので骨粗しょう症になりやすいのです。

骨粗しょう症とは骨がスカスカになってしまう病気のことで、ちょっとした衝撃でも骨が折れたりくだけたりしてしまうんです。転んで手をついただけでポキっと折れてしまったり、重たいものを持ち上げただけで脊柱の一部がつぶれてしまったりします。

腰や背中の慢性的な痛みはもしかしたら骨粗しょう症による骨の変形から来るものかもしれません。姿勢によって痛みが変わるときは腰椎が変形している恐れも。早めに整形外科を受診しましょう。

骨粗しょう症を防ぐには若い時から気をつける必要があります。無理なダイエットをすると必要な栄養が足りなくて、骨や筋肉の衰えにつながります。そのことが後に骨粗しょう症を招いてしまうかもしれません。

骨粗しょう症を予防するには、カルシウムを十分に摂る、塩分のとりすぎに気をつける(摂り過ぎた塩分といっしょいカルシウムも体外に出て行ってしまう)、運動(ラジオ体操がおすすめ、真剣にやるとかなりよい運動になります。ぜひ日課にしてみては)、体を温めて血行促進することなどを心がけましょう。

現代の日本人女性のカルシウム摂取量は少なくて不足しがちなのでとくに意識しなければなりません。何からカルシウムを摂るかで吸収率はずいぶんちがいます。カルシウムというと何を思い浮かべますか。小魚、牛乳、チーズなどの乳製品、野菜などでしょうか。小魚はたしかにたくさんカルシウムを含んでいますが、体の吸収率は悪いんですね。わずか30%ほどだとか。優秀なのは牛乳です。吸収率は50%。チーズなどの乳製品も同じくらいの吸収率です。小松菜やモロヘイヤなどの野菜にもカルシウムは含まれますが、吸収率は悪いです。

またカルシウムも大事ですが、同じくらい大事なのがマグネシウム。カルシウムとマグネシウムの割合が2対1なら良いのですが、このバランスが悪いとイライラしてしまったりするんです。

マグネシウムが多い食品はナッツ類やひじき、ごま、納豆などです。ちなみにマグネシウムが不足するとやたらとチョコレートが食べたくなるのだそう。

注意しなければならないのは、女性特有の病気による腰痛である可能性もあります。例えば子宮筋腫や子宮がんなどです。定期検診は受けておいたほうが安心ですよね。

また更年期は痛みの感覚が敏感になると言われています。脳が痛みの感じ方をコントロールしているのですが、ホルモンバランスが乱れるとこの機能にも異常がでます。またストレスが貯まるとよけい痛みを強く感じてしまうので、趣味や体を動かして気分転換をしましょう。人生を楽しんでいれば痛みは軽くなります。10年ぐらいは続く更年期ですからゆったり構えましょう。

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