テンセグリティ構造とは?

dome腰痛の原因を探って、その悩みを解消するには人体について深く知らなければなりませんよね。骨が歪んでいるから腰がいたい、筋肉が凝っているから腰が重い・・・骨、筋肉、皮膚などをバラバラに考えていたら腰痛の本当の原因はわからないかもしれません。新しい人体のとらえ方にテンセグリティ構造というものがあり、今注目されています。

テンセグリティ構造とは簡単に言うと、引っ張ろうとする力と戻ろうとする力がうまい具合にバランスを取っていて、自立安定している構造のこと。また中心がどこにもないというのも特徴です。

建物にとって一番大事なのは、デザインなどではなく台風でも地震でも壊れないことですよね。テンセグリティ構造は免震構造としてよく利用されています。外から刺激が加わったときにその刺激は建物全体に拡散して吸収されるので、大きな地震があっても被害は最小限に抑えることができます。

この構造は細胞やウィルス、原子など自然界のありとあらゆるものの中にみることができます。そして私たちの体もテンセグリティ構造でできています。

人体では骨が戻ろうとする力、筋肉や筋膜が引っ張ろうとする力という関係で成り立っています。テンセグリティの先駆者であるアメリカのトーマス・マイヤースは骨よりも筋肉や筋膜などの軟部組織の方に注目しています。(軟部組織とは骨と皮膚以外の組織をさします。筋肉、筋膜、腱、内蔵など)

筋膜は皮膚のすぐ下にある浅筋膜や深筋膜、その他に筋肉を束ねる筋周膜などいろいろありますが、すべてがひとつにつながっていて、ボディスーツのように体をおおっています。

そして骨同士は直接くっついているわけではないのですが、筋肉と筋膜のバランスによってあるべき場所におさまっているんです。体に外から衝撃を与えて変形しても、その力は体全体に広がって吸収されます。何度力が加わってもそのたびにまた元通りになればよいのですが、どこかの筋肉や筋膜に異常や変形があるとバランスが崩れ、どこかに負担がかかり続けます。

筋膜はひとつづきなので、体の一部のバランスが崩れると必ずどこかにしわ寄せがあります。ある部分の異常(コリやこわばり、緊張など)はその部分だけにとどまらず体全体に影響をおよぼします。

このことから、腰痛だからといって腰だけに注目していても良くはなりません。体全体のバランスをキレイに整えることを意識しないといけません。

筋膜と脳の関係

筋膜は体の動きを脳に伝えるという役割もあります。骨には脳に情報を伝える神経はありませんし、筋肉には脳から一方的に「動け」という司令がくる運動神経があるだけです。一方、筋膜には各種のセンサーと神経が張り巡らされていて、骨と筋肉がくっついている部分にも入り込んでいます。ですから骨と筋肉がどのように動いているかを脳にリアルタイムで伝えることができるんです。そして脳はその情報から体がどのような状態にあるのかを把握して、筋肉にどう動けばよいかを伝えてコントロールしています。筋膜と脳は密かに会話をしているといってもよいでしょう。

筋膜はコラーゲンとエラスチンというタンパク質でおりこまれたセーターのようなもの。伸びたり縮んだりを繰り返していますが、悪い姿勢が固定化されてしまうとコラーゲンとエラスチンの動きが悪くなり癒着してしまう部分が出てきます。これが腰痛を引き起こす原因にもなります。

癒着部ができると筋膜の動きがスムーズにはいかなくなります。するとそれは全身に広がり思わぬところに痛みがでることも。また筋膜がその異常を脳に伝えた時に、脳が痛みとしてとらえると間違った姿勢をとり続けることにもなります。

脳が痛みをずっと感じ続けていると、痛みに敏感になりすぎてしまうことも。慢性の腰痛で悩んでいる人はこのことが原因かもしれません。筋膜にある原因を解消して、脳への痛みの伝達を断ち切れば、腰痛も解消していくはずです。

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テンセグリティヨガ

yoga骨と筋肉・筋膜でより少ないエネルギーでバランスをとるというテンセグリティ構造の考え方を取り入れたテンセグリティヨガというものがあります。

例えば猫背で体が硬くなっている人は骨を縮こませて姿勢を保っているので、筋肉・筋膜の力を十分に使っていません。あるいは体の一部の筋肉に負担がかかリ緊張状態がつづいていて腰痛として表れている場合もあります。テンセグリティヨガでは体全体のバランスを整えていき、外からの衝撃もなんなく受け止められる体にしていきます。

引っ張ろうとする力と戻ろうとする力をヨガを通して体感することで、体を微調整し、楽に動くことができるようになります。

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