腰痛 鍼灸

鍼(はり)や灸(きゅう)でツボを刺激して症状を緩和させたり、体の自然治癒力をアップさせたりする鍼灸。中国が発症ですが、日本でも昔から人気のある治療方法ですね。とくに肩こりや腰痛など、病院へ行くまでもないけれど改善したいという患者さんたちの多くは鍼灸を受けたことがあるのではないでしょうか。

どんな方法で治療するの?

【鍼の場合】
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毫鍼(ごうしん)と呼ばれる鍼を使用します。ステンレス製が主流ですが、銀や金のものも。長さは10~150ミリ、直径は0.1からで0.02ミリずつ太くなって0.5ミリのものまであります。注射針とは違ってとても細く(髪の毛ほど)先端は丸みを帯びています。

鍼の衛生面を気にする人もいますが、現在は使い捨ての鍼を使っているところがほとんどでしょう。自分専用の鍼をキープしておいて消毒して使うところもありますが徹底的に消毒されているはずなので心配しなくても大丈夫だと思います。もし気になるようでしたら直接鍼灸院にたずねてくださいね。

鍼を刺すときは、鍼を筒状のものにいれ、筒の上からでている部分を手で叩いて皮膚にさします。

鍼灸は現在、中医学を元にした伝統医学の治療法と現代医学に基づく治療法の2つがあり、さらに治療院や施術者によって方法が異なります。同じ腰痛の症状でもどこにどのように鍼をうつのかは違うのですね。

伝統医学の東洋医学的な鍼では、脈を診ます。そして筋肉や骨格の歪みは体のバランスの乱れと捉え、気の流れを整えることに重きをおきます。本来その人が持つ免疫力、自然治癒力をアップさせて、腰痛も治すという考え方ですね。

筋肉を直接ほぐすのではなく気を整えるので、鍼を刺す場所は手首や足首にあるツボだったりします。細い鍼を1~2ミリほど刺します。

一方、現代医学的な鍼は、病院での理学検査を重視します。そして筋肉に直接鍼をさしてコリをほぐしていくという治療方法です。おしりや腰、太ももなどに5~10センチほど太めの鍼を刺します。さらに鍼先に電極をつなげて電極を流す治療院もあるようです。

鍼治療はこわいというならまずは自分でやってみませんか。「セイリンの簡単・貼るハリ パッチ鍼」の鍼はわずか0.6mm。小さな鍼がついたテープをツボに貼るだけです。鍼は個別包装されているので安全面では心配いりませんし、痛くもありません。ただきちんとツボに貼れているかどうかはプロでないとわからないかもしれませんね。

【灸の場合】
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もぐさを使ってツボに刺激を与える治療方法です。もぐさを直接肌にのせて火をつける方法と、もぐさと皮膚の間に灸点紙やショウガ、にんにくなどを挟む方法があります。以前は熱いのをとにかくがまんする、水泡などの痕が残ってしまうというイメージのお灸でしたが、現在はそれほど熱くないお灸が一般的になってきているようです。

このもぐさですが、よもぎの葉を乾燥させて作っています。燃焼温度が低いのはよもぎに含まれる成分のおかげなのだそう。

もちろんプロに治療してもらうのが一番ですが、手軽に自宅でできるお灸も市販されていますね。

「せんねん灸太陽」は火を使わないので怖くないですし、初心者さんにおすすめです。シールをはがしてツボに貼るだけでぬるま湯程度の温度が3時間続きます。上から洋服を着ても大丈夫なので、お出かけ前でもOK。湿布や塗り薬とは違う心地良い刺激で痛みがやわらぎます。

他にもフルーツやお花の香りがするものもあります。手の甲にある腰腿点(ようたいてん)という腰痛のツボは自分でも探しやすいので簡単にお灸ができますよ。

何回ぐらい通えば良いの?

腰痛の原因によって何度通えば良くなるのかは異なります。血行が悪くて痛みがでているときは、鍼灸でコリがほぐれると1~2回で良くなることもあります。ただ通常1回だけではその効果はわかりにくいかもしれません。数回通ってみることも大事ですが、もし1週間に3回通っても何の変化も見られなかったら違う治療法に変えたほうが良いかもしれません。また鍼灸師さんの技術力のレベルもバラつきがあります。信頼できる先生を探すのも大切ですね。

まずは腰痛の原因を突き止めることが第一です。ただの血行不良による慢性の腰痛だと思っていたら椎間板ヘルニアだった、ガンだったというケースもあります。鍼灸医院に通っている間にそれらの病状が悪化してしまっては元も子もないですよね。一度医療機関へ行って診断してもらいましょう。⇒病院での治療について

鍼灸って痛くないの?

鍼を体に刺すなんて!火をつけたもぐさを皮膚の上に直接のせるなんて!と以前の私は怖がっていました。でも鍼の場合は、本当に極細の鍼をチャッと刺すだけなので、ほぼ痛みはゼロです。刺さっているのかどうかもわからないくらいです。コリの状態などによってはズ~~ンと響く感じがする時もありますが、痛くて仕方がない!ということはありません。

現代医学的な鍼治療では太めの鍼をけっこう深く刺すようなので、人によっては刺すときや抜くときの感覚が気持ち悪い、苦手と感じるようです。でも想像しているような痛みがあるわけではないので、リラックスして挑みましょう。ガチガチに緊張していると気分が悪くなったりすることもあるようです。

灸の場合も、熱~いのを希望する場合でなければじんわりと温かいお灸をしてくれます。真っ赤な顔をして熱いのをがまんするイメージではないですね。

鍼灸治療を受ける時の注意

・お酒を飲んでいる
・熱がある
・入浴前後1時間
・体力が落ちている
・予防接種を受けた直後

このようなときは避けましょう。自宅でお灸をする時も気をつけてくださいね。

また治療を受けたあとに体がだるくなったり痛くなったりすることがあります。血行が良くなって老廃物などが流れるようになったからだと思われます。そのようなときは無理をせずゆっくり休んでくださいね。

保険は効くの?

腰痛(慢性の腰痛やぎっくり腰など)の場合は保険が適用されます。

まずは治療に通いたいと思っている鍼灸院に保険で治療を受けたいと申し出てください。そうすると同意書をくれますので、それを持って治療を受けている医療機関へいきます。医師に鍼灸治療を受けたいことを相談して同意書に記入してもらいましょう。同意書と保険証、印鑑を持って行けば、保険適用で鍼灸院で治療を受けることができます。

まずは医療機関へ行って治療を受けなければなりません。しかも医師によっては同意書の記入を拒むことも。特に整形外科ではかきしぶる医師が多いのだそう。患者が減ってしまうということもあるのでしょうが、鍼の効果に疑問を感じているというのもあるようです。病院の医師は西洋医学の勉強が中心なので鍼灸を学ぶ機会もほとんどないでしょう。しかも鍼灸の研究もまだまだ十分されていないので重要視されていないのです。

注意しなければならないのは、鍼灸院で保険で治療を受けている間は、同じ症状での治療を医療機関では受けられないです。医療機関を保険で受診して、鍼灸院は実費で通うか、そのあたりはよく考えたほうが良いかもしれませんね。

治療の料金は?

保険を使わず実費ですと1回およそ3,000~5,000円ほどです。東京などではそれよりも1,000~2,000円増になるでしょう。それプラス初めてですと初診料がかかってくるでしょう。中には施術料が1万円を超える治療院もあります。

医師の同意書をもらって、保険適用になれば1割か3割で済むので気軽に通うことができますね。

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