筋肉について理解しよう

kinniku2骨の変形などが原因の腰痛もありますが、実際そのような人は少なく、大半の人は筋肉が原因の腰痛なんです。
病院へ行ったが原因がわからないと言われたら筋肉の不調によるものかもしれません。

でも筋肉の不調といわれてもその仕組などはよくわからないですよね。腰痛を理解するためにます筋肉や筋膜について理解を深めましょう。

筋肉ってどうなっているの?

筋肉は大きく分けて3種類あります。ひとつ目は心臓を動かしている心筋で、死ぬまでず~っと動いていますね。ふたつ目は内臓を動かしている平滑筋。これら2つは私たちの意思とは関係なく動いてくれています。そして3つ目が骨格筋で、動かしたい時に動かすことができます。

腰痛に関わってくるのがこの3つ目の骨格筋です。骨格筋は腱で骨とくっついているので筋肉が縮まると骨もいっしょに動きます。筋肉の中は細い線維がまとまって束を作っています。そしてその束がまた集まってさらに大きな束になって筋肉を構成しています。

人間の体には骨格筋が約650もありますが、それらが正常に働いていないと体の不調が現れてきます。

筋肉が力を出せるのはなぜ?

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筋肉の一番元の細い線維を筋原線維といいます。一本の太さはなんと0.001ミリ。アクチンとミオシンというタンパク質でできていて、少しずつ交互に重なり合っています。そして筋肉が収縮するときにアクチンがミオシンの下へ滑り込み、ギュッとコンパクトになります。これが一斉に起こることで筋肉が縮まるのです。

そして、筋肉内にカルシウムイオンが放出されるとATP(アデノシン三リン酸)がエネルギーとなって筋肉が縮みます。逆にATPがカルシウムイオンを消してしまうと筋肉のスイッチが切れて、筋肉はゆるみます。この2つの物質が正常に働いてくれると筋肉も問題なくスムーズに動きます。

元の一本一本の筋肉の線維は本当に細いものですが、それらが集まっていっせいに動くことで、人間はこれほど大きな動きができるのですね。

筋肉と血液の関係

筋肉は使い過ぎると痛くなります。

筋肉を長時間使い続けると、何度も何度も縮んだ時に摩擦がおき、筋肉がプツプツと切れてしまいます。それから筋肉が縮んでいるときは筋肉を通っている血管が圧迫されて血流が悪くなります。血流が悪くなれば当然、新鮮な酸素や栄養が運び込まれませんし、老廃物や痛みを発生させる物質がたまっても排泄できません。

長時間激しい運動をすると筋肉が疲れて痛くなるのはこのためです。ただ、筋肉痛になったとしても筋肉をゆるめてゆっくり休めば数日で治ってしまいますよね。血流が回復してすばやくダメージをケアしてくれるからです。

腰痛も同じでいかに血流を良くしておくかがポイントになります。

筋紡錘について

骨格筋は自分で動かすことのできる筋肉ですが、筋紡錘によって勝手に動くこともあります。筋紡錘とは感覚器で、筋肉が急激に伸びて切れてしまうのを防ぐ役割があります。この感覚器はひとつの筋肉に数十個~数百個あるといわれています。筋肉の安全装置としてなくてならないものですが、過剰に働き出したり、また動かなくなってしまったりすると腰痛のひとつの原因になってしまいます。

この筋紡錘の存在を確かめるにはひざの下を叩いてみてください。ひざから下がピョコッと動きますよね。あれは太ももの筋肉が急激に伸ばされるのを防ぐためなんです。

筋膜について

筋肉をある程度の束にしてくるんでいる筋膜というものがあります。筋肉の小さな束を覆っているものから、皮膚の下で体全体をおおっていているものまでいろいろあります。この筋膜は全身に途切れることなく広がっているもの。全身タイツのようなものをイメージしてください。体がバラバラになってしまわないのは、この筋膜のおかげなんですね。第二の骨格とも呼ばれています。

ただ、どこかにゆがみができたとしたらどうでしょう。その影響はその部分にだけにとどまらず、全身に影響を与えてしまうんですね。

筋膜の構造は?

筋膜はエラスチンとコラーゲンでできています。どちらもタンパク質です。

この線維がそれぞれたてよこに織り込まれています。エラスチンはゴムのようにビヨンビヨン伸びます。およそ1.5~2倍ほどにも伸びます。一方、コラーゲンは緩んでいるときはエラスチンにからんでたるんでいますが、エラスチンが伸びた時はピンっと張ります。ただタコ糸のように伸縮性はあまりありません。

このように2種類のタンパク質が織り込まれていることで、体が自由に動きつつ、でも伸びきって切れてしまわないようになっているんです。人間の体って本当によくできていますよね。

ただ、この筋膜も伸縮性が失われてしまうと腰痛の原因になってしまうんです。

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