腰痛 漢方

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中国の伝統医学、漢方。天然の植物や動物、鉱物などから作られた漢方薬を使って体を癒やします。腰痛に良く効くとされる漢方もたくさんあるので治療の選択肢に加えてみてもいいかもしれませんね。

一般の病院で出される薬の多くは現代西洋医学で使われている科学的な薬。感染症などには本当に効果的ではありますが、副作用がつきもの。一方、漢方は効き目はおだやかですが、副作用の心配はあまりありません。(どの漢方薬も効果が表れるのに時間がかかるわけではありません)しかも科学的な薬ではなかなか良くならない症状も、漢方で改善されたということがよくあります。

また漢方を飲みながらツボ押しもするとさらに高い効果が期待できます⇒腰痛に効くツボ

漢方はオーダーメイド

漢方療法で重要になるのが、患者さんがどのような症状を訴えているのか、実際の体調はどうなのか、体質や体力はどうなのかということをきちんと把握すること。漢方療法ではその患者さんにもっとも合うものをオーダーメイドしてくれます。

患者さんのタイプを分けるのに「証」という判定基準があります。8種類にわけられます。これらの違いによって同じような症状でも異なる漢方が出されます。

陰証・・・低血圧、低体温、冷え、顔色蒼白、下痢気味、新陳代謝低下

陽証・・・高血圧、高体温、汗っかき、顔色が良い、便秘

虚証・・・痩せ型、筋肉がない、声が小さい、胃腸が弱い、疲れやすい

実証・・・がっちり体型、太い顔、声が大きい、胃腸が強い、便秘がち

寒証・・・寒がり、冷え性、頻尿、痔、せき、鼻水、関節のこわばり

熱証・・・顔色が紅潮、暑がり、便秘、発熱、ほてり、胸焼け

表証・・・病位が体内の浅い部分、悪寒、頭痛、発汗、関節痛、神経痛、むくみ

裏証・・・病位が内蔵など体の奥深く、口が乾く、腹痛、便秘、下痢

体内バランスを整える

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漢方医学では体のバランスが乱れるためにさまざまな症状が出ると考えられています。腰痛もそのひとつ。とくに重要なのが「気」「血」「水」の3要素でこれらのどれかひとつでも崩れると、それに対応した症状が出てしまいます。

「気」は消化吸収や神経系の働きに深い関わりがあります。気の病は3つに分けられます。

気虚・・・疲れやすい、食欲不振、めまい、風邪をひきやすい、下痢、無気力

気うつ・・・倦怠感、食欲不振、日中眠気を感じる、声に力がない、呼吸が浅い、下痢

気の上衝・・・不眠、お腹の膨張感、げっぷ、乳房のはり、イライラ、過呼吸、頭が重い

「血」は循環器系や内分泌系の働きに深いかかわりがあります。

お血・・・肌荒れ、熱っぽい、月経異常、下腹部の痛み

血虚・・・顔色が悪い、皮膚の乾燥、目のかすみ、不眠、手足のしびれやけいれん、生理不順

「水」は免疫系や臓器と関わりがあります。

水毒・・・むくみ、頭が思い、めまい、動悸・息切れ、せき・痰、手足の冷え、お腹がぽちゃぽちゃなる、おしっこの量や回数の異常、下痢、腹痛、嘔吐

腰痛の痛みをとるのと同時に、体のバランスを整えることも重要です。そのための漢方も処方されることがあります。

漢方薬の買い方・飲み方

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漢方薬は基本、漢方薬局で自分用に調剤されたものを飲みます。一般的な病院でも漢方を処方することもありますが、大手製薬会社で大量に作られたものだったりします。漢方薬局でオーダーメイドされるものとは生薬の含有量や構成が異なるようです。

また一般の医師は西洋医学を専門にしているので、十分な漢方の知識を持っている方は少ないのが実情。すでに書いたように、漢方は症状だけでなく個人個人の体質や体力、生活習慣なども考慮してタイプ分けをし、その人に合ったものを処方しなければ意味がありません。そう考えると漢方は漢方の専門医に相談するのが一番ですよね。

ただ病院で処方されると保険がきくので安いです。漢方薬局ですとけっこう高額になってしまうこともあるので、長期間飲むことを考えるとどちらにしたらいいか悩むところですね。

一般的な薬局でも漢方薬を買うことができますが、安全面も考慮して作られているので、漢方成分の入ったエキス剤であることがほとんどです。種類も限られたものしかありません。

漢方薬局に行ってみよう

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漢方薬局というと古めかしい建物で、おじいさんがいて・・・なんていうイメージが昔はありましたが、最近はオシャレな漢方薬局も増えているんですよ。とくにおすすめは「ニホンドウ」さん。

まずはていねいなカウンセリングをします。情報は記録・管理されます。

カウンセリングを元に薬の調合をします。同じような症状であっても、体質や生活習慣によって異なる構成になります。約200種類の漢方薬が取り揃えてあるようです。

薬ができたら、煎じ方や飲み方などのアドバイスを受けます。

また担当者が決まっていて電話による相談やアドバイスをしてくれるので心強いですよね。

料金は煎じ薬の場合は1日あたり432~864円ほど。粉薬は1日あたり324~756円。錠剤葉1日あたり324~756円です(ニホンドウさんの場合)。

体質改善をする場合は効果を感じられるようになるまで2週間ほどかかるといわれています。服用する回数や時間、量をきちんと守ってくださいね。長期間飲み続けても、なんの変化も見られない時は、もう一度相談してみることをおすすめします。

【漢方薬局に行くときの注意点】

・ノーメイク、無理なら出来るだけ薄いメイクで(顔色や肌ツヤをみるため)

・マニキュアは落とす(爪の色や状態も診る)

・過剰な舌みがきやカレーやコーヒーなど色の濃い食べ物を直前に摂らない(舌の状態を診る)

・初回はカウンセリングに時間がかかるので予約をする(週末は混むので平日の昼間がおすすめ)

腰痛にきく漢方

ぎっくり腰など急性の腰痛

・麻杏よく甘湯(まきょうよくかんとう)
・四逆散(しぎゃくさん)
・五苓散(ごれいさん)
・甘草附子湯(かんぞうぶしとう)
・苓桂朮甘湯(りょうけいじゅっかんとう)
・真武湯(しぶさん)
・疎経活血湯(そけいかっけつとう)
・芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)

筋肉疲労や精神的ストレスによる腰痛

・大柴胡湯(だいさいことう)
・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
・五積散(ごしゃくさん)
・四逆散(しぎゃくさん)
・加味逍遥散(かみしょうようさん)
・苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)
・桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)

スポーツによるものや打撲、ねんざが慢性化した腰痛

・大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんびとう)
・桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
・よく苡仁湯(よくいにんとう)
・当帰芍薬散(とくしゃくやくさん)

これらの漢方をその人の体質などにあわせて処方してくれます。いくら副作用が少ないからと言って、自己判断で漢方を飲んではいけません。必ず専門医に相談してくださいね。

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