腰痛 病院 治療

腰痛の種類にもよりますが、病院へ行ったからすぐに痛みがなくなった!治った!ということはあまりないかもしれませんね。このページでは病院での治療法について調べてみました。

保存療法

いきなり手術を受けさせるということはほとんどなく、まずは保存療法で様子を見ていくのが基本です。

安静

ぎっくり腰など急に激痛に襲われた時などはまず安静第一です。腰に余計な負担や力が入らないように背筋や腹筋、大腿筋をリラックスさせます。ただソファなどで横になっていてもきちんと筋肉をリラックスさせたことにはなりません。適度な硬さのマットの上で横になるのが一番です。いつまでも安静にしていても筋力がおちるだけなので、安静にしている期間は数日まで。それ以降はなるべく普通に生活を送りましょう。

薬物療法

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☆痛み止め(消炎鎮痛剤)

痛みがあるとその場所をかばうために他の場所が痛くなったりすることもあるのでそれを防ぐためにも使用されます。痛みをジッとがまんするよりも、痛み止めを飲んでより良い生活を送ることも大切かなと思います。痛み止めの種類は多く、どんどん良い物が開発されています。

【飲み薬】
腰がいたいと病院へ行くとたいてい出されるでしょう。でも胃や肝臓、腎臓には少なからず負担になるのでずっと飲み続けるのはだめです。痛みが出るのが心配だから先に飲んでおく人がいるけどやめてください。どうしても痛い時だけにとどめて。特に胃にはよくないので必ず食後に服用します。どうしても食事ができない時は牛乳で飲みます。

【塗り薬】
ゲルタイプやローションタイプなどいろいろあります。効果はどれもそう大差がないので、自分の好みのもので大丈夫です。医師と相談してみましょう。

【湿布】
湿布薬には消炎鎮痛剤が染み込ませてあり、皮膚から吸収され血管内に入り体中をめぐります。飲み薬ほど体に与える影響は大きくないのですが、それでもベタベタと張っていると胃腸に影響がでます。
冷湿布と温湿布がありますがどちらでもOK。自分が貼って気持ち良いと感じる方を選んでください。筋肉の温度はそれほど変わらないのですが、気持ちが良いなという感覚が痛みを和らげてくれます。
ただぎっくり腰の時はまず冷やしたほうが良いので冷湿布を。血行が悪くて慢性の痛みがあるときは温湿布で温めたほうが良いでしょう。

薬によって違いますが、肝臓の悪い人が飲んではいけない薬、歯の治療中の日が飲んではダメな薬、血液をさらさらにする薬を飲んでいる人が飲んではダメな薬などあるので医師にしっかり伝えなければいけません。

また痛み止めは根本的な治療にはなりませんし、体が痛みでサインを送っているのにそれに気づかないで、病状がどんどん悪化してしまったということもあるので、やたらめったら痛み止めをのむことは避けましょう。

☆筋肉に対する薬

腰が疲れて筋肉に疲労物質がたまるとだるかったり重苦しかったりする症状が出てきます。そのような症状の時に使われるのが筋弛緩薬やビタミンB1製剤。筋弛緩薬は筋肉の緊張をほぐしてコリをほぐします。ただ眠気やふらつき、脱力感、血圧を下げるなどの副作用があるので注意は必要です。ビタミンB1製剤は疲労回復に効果があります。

また筋肉の緊張をほぐすために抗うつ剤や精神安定剤が使われることも。腰痛なのに精神安定剤なんて!と思うかもしれませんが、筋肉をリラックスさせるのにとても有効です。夜もよく眠れるようになります。ただ眠気やぼーっとしてしまうなどの副作用もあります。

筋弛緩薬を痛み止めとセットで出す医者も多いのですが、薬が合わない、効果がないという場合も。痛み止めと筋弛緩薬を別々に飲んでみてどちらがきいているのかを確かめてみることも重要です。

☆神経に対する薬

ただ単に筋肉のコリだけではなく、骨の変形等によって神経がダメージを受けしびれや痛みがあるときは、神経を修復する薬を使います。ビタミンのひとつメコバラミンが使われます。
副作用はほぼないとされているので安心して飲むことができます。

☆血流を良くする薬
骨の変形や凝り固まった筋肉が血管を圧迫して血流を悪くすることがあります。すると冷えや痛み、しびれなどの症状がでます。そのようなときは血液をさらさらにするプロスタグランジンという成分を服用します。副作用として顔のほてりや動悸、かゆみなどが見られることも。

☆骨粗しょう症の薬
骨粗しょう症になると腰が曲がったり痛みが出て、日常生活にも支障が出ることも。薬は現在さまざまな良い物が開発されています。また骨粗しょう症にならないように運動や食事に気を配ります。

理学療法

痛みが慢性期になったら熱やマッサージ、低周波など物理的なし刺激を利用した治療をします。

☆温熱療法、寒冷療法

ホットパック、赤外線、超音波などを患部にあてると血行が良くなり炎症や痛みを鎮める効果があります。
炎症が起きている急性腰痛の時はアイスパックやコールドパックなどを使って冷やします。慢性腰痛の場合はホットパックや超音波、極超短波などで温めます。

☆牽引療法

専用の機械を使って脊椎を上下に引っぱります。1~2分牽引して数十秒休むというのを繰り返します。引っ張る力は体重の4分の1から最終的には2分の1の強さまで。腰椎の圧迫を軽減させ、筋肉の緊張をとったり痛みを和らげます。腰椎椎間板ヘルニアや腰椎椎間板症、変形性脊椎症などに効果があります。ただあまりたしかな効果があるとはいえないという意見の医者も多いのが事実。腰を伸ばされて気持ちが良いのは確かでも、それで腰痛が治るとはいえないケースもあるようです。

☆徒手療法

薬や機会を使わないで手で行う療法です。その中でも脊椎マニピュレーション(体をねじったり曲げたりする)は痛みを抑えたり、筋肉の緊張を和らげたり、関節の動きを良くしたりする効果が見られるといわれています。運動療法を行ってもあまり効果が見られなかった患者さんや腰の動きが悪くなっている患者さんに有効。
ただ手技が統一されていないことや技術者のレベルの違いもあることからいろいろと議論されることが多い療法でもあります。必ずX線やMRIなどで診断をしながら行うようにしなければなりません。

☆運動療法

保存療法の中心になるのが運動療法。腰を支える腹筋や背筋などを鍛えます。有酸素運動でストレッチと筋力強化を行います。

ただ歩くのも良いのですが腰回りの筋力をつけるにはそれだけでは不十分。しかも正しい歩き方をしていないとよけい腰に負担をかけてしまうこともあります。現代人はとくに運動不足ですから、忙しいかもしれませんが仕事も遊びも一生懸命するには健康な体があってこそ。少しでもストレッチや運動をしましょう。

☆装具療法

コルセットをつけて腰を安定させます。マッサージ効果や温熱効果、痛みの緩和などの効果があります。ただ長期間使用し続けると筋力が落ちてしまったり、つけてないと不安な気持ちになってしまったりするので一時的に行うものです。
急性腰痛症や腰椎手術後の患部の安定、重労働するときの腰痛の防止などに特に有効です。

神経ブロック療法

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腰椎の神経根やその周辺に局所麻酔薬やステロイド剤を注射します。神経を一時的にマヒさせることで痛みを感じさせなくします。神経の袋のまわりにある脂肪に薬を注射するのが硬膜外ブロック、神経の近くにまで針をすすめて注射するのが神経根ブロックなどいろいろなタイプがあります。
腰椎椎間板ヘルニアなどで痛みが強い時は痛み止めを服用してもあまりきかないこともあります。そのようなときはブロック療法が行われるようです。

効果は一時的なものでしかないとはいえ、痛みが取れている間に筋肉のコリがとれ、血流が良くなって老廃物や痛みを誘発する物質が流れ出されるので痛みの原因が少なくなっていきます。注射の効果が切れたとしても、打つ前よりもきっと痛みは和らいでいるはずです。

効き目は人によってずいぶん差があるようで、数時間しかきかない人から数週間は効くひとまでいます。

ブロック注射はこわい、痛いと思い込んでいる人も多いようですが、決してそのようなことはありません。合併症として神経損傷や出血、ばい菌の混入、血圧低下などもありますがそのリスクは低いです。注射の後は病院で30分~1時間ほど様子を見ます。痛みも想像しているよりもずっと少ないと感じる人がほとんど。細い針を使用したり、まえもって皮膚麻酔をしたりと痛くない工夫をしてくれます。

手術療法

保存療法を行っても3ヶ月症状が改善されなかったら手術も検討したほうが良いかもしれません。またしびれやその他の障害があらわれてきたら手術になることもあります。手術は担当医とよく話し合って、しっかりと納得したうえで受けるようにしましょう。

☆外科手術
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一般的な手術方法です。ほとんどは背中側から脊椎などへアプローチします。背中を切って、筋肉をよけて、骨まで到達したら患部を取り除いたりします。また脇腹からやお腹からアプローチする方法もあります。傷も大きくなりますので患者さんの負担は大きいでしょう。

入院の日数は手術の方法や経過によって違いますが、たいてい手術後3~7日ほどで退院です。

☆内視鏡手術

外科手術よりは小さな穴で済むので体への負担が少ないでしょう。ただテレビのモニターを見ながら行うので医師の経験が必要になります。実際に切って肉眼で状態を見て手術するのとはちがいますので時間がかかることもあります。できればベテラン医師にお願いしたいですね。

☆レーザー手術

椎間板ヘルニアなどの治療で行われることが多いです。日帰りや1泊の入院でできるので、簡単なようですが椎間板ヘルニアの症状によって違いますし、トラブルになることもあるので慎重に。医師による技術力の差が出やすいと言われています。もし万が一神経をレーザーであやまって焼いてしまうようなことがあれば一生歩けなくなることだってあり得ますので最新の治療法だから、簡単そうだからと安易に考えてはいけません。

保険がきかず自費なので費用も20万円以上はかかります。

 

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