手術後の生活について

例えば椎間板ヘルニアの場合、必ずしも手術をするとは限りません。でも痛みやしびれがひどく日常生活に支障が出てきたり、、排便・排尿障害が出てきた場合には手術となります。

そして無事に手術が終わったからと言って、もう病院へは通わなくてもいいということにはなりません。しばらくはリハビリや検査などのために通院が必要です。

手術が決定したら

ope2まず手術の前に全身のチェックをします。全身麻酔で行うので体が手術に耐えられるのかどうかを調べます。血液検査はもちろん心電図や肺活量なども調べます。

ちなみに私も以前全身麻酔による手術を受けたことがありますが(腰椎の手術ではありませんが)肺活量が足りないということで手術までに鍛えるように言われました。息を一定に長く吸い込む練習をする道具を買わされ、毎日練習しました。肺を鍛えると自然と腹筋も鍛えられるんですね。うれしい産物でした。

また常備薬の再確認をしたり、詳しい画像検査を行って手術の方法などを決めていきます。

手術の方法はいろいろありますが、一般的な方法ですと全身麻酔で1時間弱くらいで終わります。

手術の翌日から

手術の翌日から少しずつ歩くことができるようになります。ただ術後1週間は合併症の恐れもあるので入院が必要です。一番多い合併症は脳脊髄液のもれ。脳と脊髄は硬膜という袋の中に入っていて、髄液で満たされています。健康なときであれば髄液の量と圧は一定です。でも硬膜にキズがついて液が漏れだしてしまうと圧が下がってしまい頭痛(立つと頭痛がする)やめまい、吐き気、疲れやすい、免疫異常、自律神経症状、脳神経症状、内分泌異常、睡眠障害、うつ、耳鳴りなどの症状があらわれます。

とくに問題がなさそうであれば、血栓ができて血管が詰まってしまうのを予防するためにもどんどん歩くように言われます。入院期間は1週間~2週間ほど。

術後1週間

術後1週間で退院しても、もうあと1週間ほどは自宅で療養しましょう。デスクワークや軽い家事などはできますが、重たい荷物を運ぶなどの作業はNG。1~2ヶ月はリハビリしたほうが良いです。なおスポーツに完全に復帰するには3ヶ月ほどかかるでしょう。残業も3ヶ月は控えたほうが良いと言われています。

退院したらいつまでも寝ていないでだんだん元の日常に戻さなくてはいけません。でも決して無理はしないでくださいね。術後間もなくからストレッチや筋トレをガンガンやってしまうとよけいひどくなってしまうこともあります。あせらずまずは体力を回復させましょう。

痛みやしびれが残ってしまったら

手術を受けたからといって完全に痛みやしびれがとれるかどうかはわかりません。もし残ってしまったら退院後も通院して治療しなければなりません。その際、手術を受けた病院へ通うのか、または近所の病院を紹介してもらって通うのかは医師と相談します。

術後に定期健診に通ったり、手術後にもひどい症状が残っているあるいは再び悪化したなどの場合は手術を受けた病院を受診した方が安心です。ただリハビリだけでしたら近所のクリニックを紹介してもらったほうが良いかもしれませんね。病院が遠くにあると通うのも大変ですし、大きな病院ですと混んでいて待ち時間がやたら長かったりしますからね。

病院でのリハビリってどんなことをするの?

hospitalまず寝返りの練習をします。上半身と下半身がバラバラに動いてしまうと腰をひねってしまうことになるので、同時に動かせるように訓練します。家での寝返りでも同じです。寝返りがしにくい布団ですと腰に負担がかかってしまうので布団選びは慎重にしたほうが良いですよ!

椎間板ヘルニアの人にぜひ使ってほしい布団があります>>>寝返りもらくらく!腰にやさしい布団

上半身を起こせるようになったら腹式呼吸の練習、そして少しずつ腰をひねって動かす訓練です。

それができたら立ち上がって歩く訓練です。壁や手すりをつたってでもいいので無理せずゆっくり歩きます。

痛みもなく歩けるようになったら散歩に出たり、軽い体操をします。前屈や後屈はまだまだNG。医師や理学療法士の指示に必ず従いましょう。

軽い運動もできるようになったら腹筋や背筋を鍛えるトレーニングだったり水中歩行などが行われます。でも無理をして神経にキズがついてしまったらそれこそ大変です。日常の生活もそうですが十分気をつけましょう。

医療費が高額になりそうでこわい・・・

1ヶ月にかかった医療費が高額になってしまった場合も、自己負担額を超えてしまった分が払い戻される「高額医療費制度」というものがあります。窓口で全額払ってからその制度に申請をしますと、払い戻されるまでに3ヶ月ほどかかってしまうことも。払い戻されるとわかっていても大金を用意するのは大変ですよね。

そこであらかじめ「限度額適用認定証」の申請をしておくことをおすすめします。これを窓口に出せば自己負担額までの料金を支払うだけで済みます。自己負担がいくらになるのかは収入によって異なり、24,600円~140,100円までです。

申請方法はまず限度額適用認定申請書(全国健康保険協会のHPからダウンロードできます)を協会けんぽの各都道府県支部へ送ります。すると1週間ほどで「限度額適用認定証」が自宅に届きます。小さなペラペラの紙なので失くさないように気をつけましょう。それを病院での支払いの時に提示すればOKです。

再発

saihatu「手術をしたからもうあの痛みからは開放された!」と喜んだのもつかの間、また痛みが出てきたり、なんとなくすっきりしなかったりすることも。

椎間板ヘルニアの手術後の再発率は4~14%と言われています。意外に高いと思いませんか。再発してしまった場合に保存療法をうけて良くなるケースもありますが、もう一度手術を受けなくてはならない人もいます。体への負担は大きいですし、精神的にもしんどいものがありますよね。

再発の原因はいろいろ。手術で十分にヘルニアを取り除いていなかったのかもしれませんし、手術後にさらに骨の変形があったのかもしれません。あるいは痛みの原因がヘルニアとは全く関係のないものだったということも。椎間板ヘルニアだから腰が痛いとは限らないのでなんとも難しいところですね。

腰痛の原因は画像にはうつらない

医師に痛みを訴えて、画像検査をしてもなんの異常も見られなかった場合、精神的なものですよなんて言われてしまうこともあるのだそう。でも腰痛の原因がすべて画像にうつるとは限らないので、何が原因なのか突き止める必要がありますね。

また手術によって腰の痛みはなくなっても足のしびれや痛み、冷え、筋力低下などが残ってしまうことがあります。

ヘルニアの場合は、寝る時に体圧が腰や背中に集中してしまう布団は避けなければいけません。体圧分散布団というのがありますので、こちらのページでチェックしてみてください。↓
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